消費者庁は2017年7月19日、
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社が運営する
スマートフォン向けゲーム「パズル&ドラゴンズ」に対して、
景品表示法違反(優良誤認表示)で措置命令を出した。

同人気スマホゲーム、パズドラになぜ、
景品表示法違反で再発防止などを求める措置命令を
言い渡すことになったのか。

この記事では、パズドラの有料ガチャ、景品表示法違反となった経緯や
措置命令を受けてのガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社の
対応について、解説していきます。



「パズドラ」有料ガチャが措置命令となる経緯とは

今回、「パズドラ」有料ガチャが再発防止などを求める措置命令となった経緯は、
消費者庁によると、2017年2月、パズドラ上で遊ぶのに必要な「モンスター」を入手する際、
モンスターがさらに強くなる「究極進化」と呼ばれる有料ガチャが存在する。

今回、この「究極進化」を13体を対象としたライブ配信番組にて紹介されていたが、
実際は、13体のうち2体だけが「究極進化」にあたり残りの11体は通常の「進化」の対象であることが発覚。

そのため、実際の説明より著しく優良であると誤認させるものだったとして、
再発防止策を講じるよう求めたのが、今回の措置命令の経緯
である。

スマホゲームをやったことない人間からしてみたら、
ピンとこないニュースではあるが、スマホゲームに存在する「有料ガチャ」(アイテム課金とも呼ばれる)は
ゲームを進行する上で必要であったり、モンスターを強化する際に課金する仕組みのこと。

そのため、消費者はゲームを楽しむ上では注意が必要である。

そもそも「景品表示法違反(不当表示)」とは

景品表示法とは、消費者庁が定める法律で、
簡単に申し上げると消費者を守る法律

様々なサービスや物が行き来する世の中で、
消費者が迷ったり、不利益になるような景品の表示、提供から守り、
消費者の利益を保護するための法律。

今回のケースでは、景品表示法の「不当表示」にあたるとして
「景品表示法違反」で措置命令が出されている。



措置命令を受けてのガンホーの対応は

不当表示の景品表示法違反を受け、
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社では、
同社ホームページ上に「措置命令に関するお知らせ」として適時開示がなされている。

内容によると、本件につき、謝罪するとともに
「社内のチェック体制を改めて見直した上で、細心の注意を払って運営する」とのこと。

スマートフォンゲームを開発、扱う会社では、
アイテム課金、有料ガチャの仕組み提供はなされており、
表示法はもちろん、消費者に対して、適切な説明が求められる。

パズドラの有料ガチャで景品表示法違反 まとめ

パズドラの有料ガチャで「不当表示」にあたる景品表示法違反について
解説していきました。

本件ニュースが取り上げられるまで気づかない消費者もいるのではないだろうか。
スマートフォンの有料ガチャ(アイテム課金)は、ゲームをする上で、
当たり前になりつつあり、課金すること自体躊躇がなくなるほど、身近なものとなっている。

しかし、消費者にとって健全なサービス提供を続けるためには
適切な説明、注意を払った運営が求められる。

消費者を守り、会社も成長・発展を続ける社会作りを期待したい。